どんなクラブ?
レアル・ベティス・バロンピエは、1907年9月12日にスペイン南部アンダルシア州の都市セビージャで創設されたクラブ。1914年に国王アルフォンソ13世から名誉ある「レアル(王立)」の称号を与えられた。
「バロンピエ」はスペイン語で「サッカー」を意味する言葉。多くのスペインのクラブが英語由来の「フットボール」をそのままクラブ名に使う中、純粋なスペイン語だけでクラブ名を構成している点は珍しく、ベティスの誇りのひとつになっている。
同じセビージャを本拠地とするセビージャFCとの一戦は「セビージャ・ダービー」と呼ばれ、スペイン国内でも屈指の熱狂的なダービーマッチとして知られる。
基本データ(公式サイトより)
スタジアムはクラブが所有しており、そこから約200m離れたルイス・デル・ソル練習場では下部組織(アカデミー)の全17チームが日々練習している。ファンクラブはスペイン国外にも広がり、アメリカ、オーストラリア、さらにはザンジバルにまで存在する。
クラブ史上の栄光
クラブ史上最大の栄誉は1934-35シーズンのリーグ優勝(クラブ唯一のリーグ制覇)と、1977年・2005年のコパ・デル・レイ(国王杯)優勝。
ベティスは、スペイン1部リーグに参加したアンダルシア地方初のクラブであり、現行形式のUEFAチャンピオンズリーグに出場したアンダルシア初のクラブでもある。コパ・デル・レイでは2回、スーペルコパ(スペインスーパーカップ)では1回の準優勝も経験している。
近年ではペジェグリーニ監督のもと2021-22シーズンにコパ・デル・レイを制覇(17年ぶり)。2024-25シーズンはクラブ史上初のUEFAヨーロッパ・カンファレンスリーグ決勝に進出(チェルシーに敗れ準優勝)、2025-26シーズンはリーグ5位でフィニッシュし、2005-06シーズン以来21年ぶり・クラブ史上2度目のチャンピオンズリーグ出場権を獲得した。
監督:マヌエル・ペジェグリーニ
1953年9月16日生まれ、チリ出身の72歳(2026年時点)。愛称は「エル・インヘニエロ(=技師)」。大学で土木工学の資格を取得した経歴に由来する。
ビジャレアル、レアル・マドリード、マラガ、マンチェスター・シティなど欧州の名門クラブを渡り歩いた経験豊富な指揮官。マンチェスター・シティ時代にはプレミアリーグ制覇も経験している。
2020年夏にベティスの監督に就任し、2026-27シーズンで7年目のシーズンを迎える。就任から一貫してクラブを欧州カップ戦の常連に押し上げ、2027年6月までの契約を結んでいる。
チームのプレースタイル
① 落ち着いたポゼッションサッカー
後方から丁寧にボールをつなぎ、相手を動かしてスペースを作ってから仕留める、いわゆる「ポジショナルフットボール」を志向。無理に急いで前に運ばず、パスワークで主導権を握るのが基本方針。
② 経験と若さの融合
イスコ、ロ・セルソ、ベジェリンといった経験豊富な選手と、若手(ファビアン・ベルナル、バレンティン・ゴメスなど)をバランスよく組み合わせるのがペジェグリーニ流。
③ サイドアタックの活用
アントニー、エズ・アブデ、リケルメら快足ウインガーを両サイドに配置し、カットインやドリブル突破から崩す形を多用する。
④ 守備の規律
派手さはないが、攻撃時の人数バランスを崩しすぎない堅実な守備意識も特徴。これが安定した順位(近年は常に上位〜中位)につながっている。
基本フォーメーション:4-3-3
2026年8月21日のレアル・ソシエダ戦(第2節)で実際に採用されたのが4-3-3。フラン・ガルシアが高い位置を取り、実質的に4バックの一角というより攻撃的なウイングに近い役割を果たしていた。下は実際のスタメン・立ち位置を再現したもの。
試合展開や相手によっては4-2-3-1や4-1-4-1にシフトすることもあり、選手の特性に合わせて微調整するのがペジェグリーニ流。
選手名鑑の見方
公式サイト(jp.realbetisbalompie.es)の登録選手リストをもとに作成。背番号・ポジションは公式表記に準拠し、プレースタイルの解説を独自に追加した。